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第15回かほく市立志式(平成31年2月1日)

市長式辞

本日、ここに立志式を迎えられた350名の中学2年生の皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。
立志とは、将来の目的を定めてそれを成し遂げようとすることであります。皆さんには、今日の日を自分の人生を考える一つの契機とし、将来について考え、大人としての自立を自覚する機会にしていただきたいと思います。
今、皆さんは自分の将来について、様々な姿を思い浮かべていることと思います。自分の個性をしっかりと見つめ、これからの将来像を描き、それに向かって、どのような人生を歩んでいくのかを考えなければいけません。それには、よき指導者や先輩の意見、助言を聞く姿勢も大切です。
さて、昨今、日本を代表するスポーツ選手が相次いで現役を退いているなか、先月、女子レスリング界を長年にわたりけん引してきた吉田沙保里選手が引退を表明し、大きな話題となりました。彼女はこれまでオリンピック3連覇と世界選手権13連覇を果たし、国民栄誉賞も受賞するなど、数々の偉業を成し遂げ、日本中に大きな夢と感動を与えてくれました。
彼女がこれらの輝かしい功績を挙げるきっかけとなったのは、皆さんと同じ中学2年生のときです。当時、アトランタオリンピックの女子柔道で銀メダルを獲得した谷亮子さんの活躍する姿に憧れを抱き、「私もいつかレスリングでオリンピックに出て金メダルをとりたい。」という確固たる夢を持つようになりました。彼女はこの大きな夢を力に変えることで、より一層努力をすることができたそうです。
また、彼女は以前、あるインタビューにおいて、「誰にでも悩みや挫折などの試練は訪れます。しかし、その試練に打ち勝ったときに、人間は成長できると思うんです。」と述べています。
皆さんも、今後、それぞれの夢や目標の実現に向かって進んでいくとき、結果が出ずに壁にぶち当たったり、失敗して落ち込むこともあるかと思いますが、一歩一歩努力を重ねてそれらを乗り越え、生き生きと輝ける人生を歩んでいって頂くことを願っています。
今日、立志式を迎え大人としてのスタートラインに立った皆さんには、これからも無限の可能性があります。そのような中で皆さんに求められるのは、未知の分野へチャレンジし、自由な発想で様々な課題を発見し解決していく能力と、その結果に責任を持つことです。この可能性と時間を有効に活かせるかどうかは、皆さんのこれからの努力と研鑚にかかっています。若いゆえに持てる気力と体力をもって、時には豊かな経験と知恵を持つよき先輩方の助言に耳を傾けながら、これから訪れる様々な節目を大切にして、輝かしい未来への道のりを歩んでください。
最後になりますが、自分が生まれ育った郷土を愛し、家族やお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、先人の教えを大切にしながら、国際的な広い視野とより高い志を持って、大きくはばたいていかれんことを祈念し、式辞と致します。

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