平成30年度外日角小学校卒業式（平成31年3月15日）

本日ここに、かほく市立外日角小学校を卒業される67名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは今から6年前、ご家族の皆様から祝福を受けながら、新しい制服にランドセルを背負い入学されました。あの日のことを覚えていますか。
あの日から今日の卒業式までの6年間、晴れの日ばかりではなく、雨の日も風の日もこの学校に通い、そして、友達と一緒に一生懸命勉強してきました。
また、いろいろな行事や体験を積み重ね、学校生活に必要な能力と体力を培い、特に最上級生となったこの1年は、学校のリーダーとして下級生のお手本となって行動し、立派に今日の卒業式を迎えられました。
皆さんが、今日の卒業式を迎えられたのは、決して自分一人の力だけではありません。毎日、優しく見守りご指導してくださった先生方、ご家族、そして地域の皆さんのお陰であることを十分に理解し、感謝の気持ちを決して忘れないでください。
さて、今年の1月、女子レスリングで、オリンピック3連覇と世界選手権13連覇を果たすなど、日本中に大きな夢と感動を与えてくれた吉田沙保里さんが現役を引退されました。その引退会見の席上で、一番印象に残っているメダルはどれかと聞かれたときに、これまで数多く獲得してきた金メダルではなく、オリンピックで初めて負け、結果的に現役最後の試合となった、リオデジャネイロ・オリンピックでの銀メダルを挙げておりました。そして、吉田さんは、次のように語っていました。「オリンピックで初めて2番目の表彰台に上がった時に、負けた人の気持ちがわかったし、こうやって競い合う仲間がいたから私は今まで頑張ってこれたんだ。負けて得たものが私自身を成長させてくれた。」と。
皆さんがこれからの人生において、うまくいかなかったり、結果が出ずに落ち込むこともあるかと思います。しかし、そういった時こそ、自分自身を成長させてくれる時だと信じ、自分が描いた夢や希望を叶えるために、あきらめずに一歩一歩努力を重ね、前を向いて進んでいくことを願っています。
皆さんにとって夢、希望、憧れはこれからの人生を切り拓く未来への原動力です。いかなるときも常に持ち続けてほしいと思います。
桜の花が咲く4月、皆さんは中学校に入学されます。この外日角小学校で学んだことを決して忘れず、新しい仲間と共に仲良く力を合わせ、有意義な中学校生活を過ごすことを期待しています。
最後になりますが、今日まで長い間ご指導、お世話をくださいました校長先生をはじめ諸先生方、そしてPTAや地域の皆様、誠にありがとうございました。お陰をもちまして、本日、かほく市の宝である外日角小学校67名の子どもたちは立派に卒業式を迎えることができました。
また、ご家族の皆様におかれましては、お子様の晴れの姿をご覧になり、感激もひとしおのことと思います。心からお祝いを申し上げますとともに、これからもお子様の成長を温かく見守っていただくようお願いいたします。
本日、卒業される皆さんの、更なるご成長とご活躍を心からお祈り申し上げまして、祝辞といたします。