長〜い砂浜は絶好の投げ釣りスポット シロギス釣るならおいでよ!

大野 正浩さん

大野 正浩さん

かほく市の西側には、10キロ以上にわたって日本海に面する砂浜が広がっています。実はこの海岸線は、石川県内でも有数のシロギス釣りのメッカ。 よく釣れる5月から11月にかけては、早朝から海に向かって投げ釣りを楽しむ人が増えてきます。その1人、大野正浩さんは新潟県出身で、かほく市に移り住んでから シロギス釣りが趣味になりました。「シロギスは小さい大物って言われるんです。サイズの割にブルブルッと手応えがよくて。これにみんなはまっちゃうんですよね」。 かほく市や金沢市の仲間12人と作る投げ釣りクラブ「アカシアサーフ」に所属し、釣りはもちろん、忘年会や新年会、 家族も交えたバーベキューで盛り上がっています。

鮮度が命の「そろばん」
ビールが進む格別の味

かほく市で釣れるシロギスは、臭みがなくておいしいと評判です。大野さんの話では、多い時には2~3時間で100~200匹の釣果があるとか。 刺身や天ぷらにして食べるのがおすすめなのですが、イチ押しは何と言っても「そろばん」です。これは体長12、3センチほどの小ぶりのシロギスを、 鱗と頭を落とした後、約5ミリの輪切りにし、氷水でしめてワサビ醤油でいただくという一品です。甘さが際立ち、ビールのお供にぴったり。 おいしいそろばんを味わえるのは、新鮮なシロギスが手に入る釣り人の特権です。

釣り大会なのに通称は
「ブドウ大会」?

全国から150人以上が集まる人気ぶり。参加者にはおにぎりやメッタ汁がサービスされるほか、お土産にかほく市特産のデラウェアが付くので 「ブドウ大会」の通称で親しまれています。こうした大会では早朝スタートが恒例です。「仕事の日は何度目覚まし時計がなっても起きられないんだけど、 大会の日はまだ起きなくていいのに、シャキーンと目が覚めちゃうんだよね(笑)」と大野さん。遠足を前にした子どものようなワクワク感、 何歳になってもいいですね。